子どもの矯正治療で重要なのは、最適なタイミングを見極めて治療をスタートさせることで、これにより理想的な治療が可能になります。
そして、お子さまの歯並びなどにより、最適なタイミングにはかなり幅があります。まだ永久歯が生えていない時期でもアドバイスをさしあげることができますので、少しでも気になるようでしたら年齢を気にせず早めにご相談ください。
小児矯正のメリット
何歳になっても矯正治療で歯並びを整えることはできますが、子どもの頃にはじめると成長を上手にコントロールできるため、たくさんのメリットがあります。一般的に9歳頃までにスタートさせることでそのメリットを治療に活かせますが、状態によってはもっと早い段階で治療をスタートさせると、より楽で自然にきれいな歯並びが実現するように導くことができるケースもあります。そのため、ご相談はできるだけ早い段階でいらしてください。
顎の成長をコントロールできます
歯並びの乱れは、歯の大きさに比べて顎が小さく、きれいに生えてくるスペースが足りないことで起こっているケースが多くなっています。子どもは成長過程にありますから、顎の成長をコントロールすることができ、きれいに歯が並ぶだけのスペースを作ることができます。顎を広げるといってもフェイスラインに影響が出ることはないのでご安心ください。顎の拡大と形のコントロールは年齢が上がるにつれて難しくなり、遅くとも9歳までにスタートさせる必要があります。歯並びによっては5歳以下のスタートが望ましいケースもあります。
歯が動きやすい時期です
子どもの骨は柔軟性があるため、歯槽骨に支えられた歯が動きやすく、スムーズな治療が可能であり、痛みが軽減されます。
適応能力が高いので早く慣れます
口内はデリケートな感覚を持っていますし、矯正装置は異物です。大人は口内に装置があると慣れるまでに時間がかかりますが、子どもは適応能力が高いので、早く慣れてしまう傾向があります。また、治療で整ったかみ合わせにも早く適応し、歯や歯ぐき、筋肉の正しい成長につながります。
抜歯の可能性が低くなります
永久歯がきれいに並ぶスペースを作れるため、矯正治療で抜歯が必要になる可能性を低くできます。大人になってからでは外科手術が必要になると予想される場合も、ゆがみの少ないうちに正しい成長へと導くことで手術を避けられる可能性を高めます。