5〜6歳頃のお子さんによくある質問に
「大人の歯が変なところから生えてきた」
という質問があります
歯が裏側から生えてきたという主訴で来院されたお子さんです
経過を見るために写真を撮っていましたが、数ヶ月後の定期検診の時に
乳歯が抜けずに永久歯が生えてきていました
このような状態の場合は
2通りの治療方法があります
1つ目は
乳歯がすでに動揺(グラグラ)している場合は、自然に抜けてくることがあるため定期検診ごとに経過観察します
定期検診の間隔程度(2〜4ヶ月)間をあけても後続永久歯には影響がないため、ご家族の方と話し合って経過観察することを決めます
2つ目は、
噛むときに痛かったり、歯が動揺して抜いてほしいという希望があれば抜歯します
また乳歯の歯根の吸収が遅れていて、歯が動揺してない場合は後続永久歯の歯並びに影響が出るため抜歯します
ご家族の方が1番心配されることは、歯並びだと思いますがこの症例のような生え方をしていても歯の位置は、生えた位置で決まるわけではなく、内側に生えていても、舌の力によって外側に押されるため、徐々に正しい位置に向かって動いていきます。
しかし、永久歯の並ぶスペースが足りない場合は、外側に歯が移動したにも関わらず歯がずれてしますことがあります
そのような場合、歯並びを気にするならば
矯正治療が必要と考えます
矯正治療のタイミングは永久歯の生え方や年齢によりますが、上顎の前歯4本、下顎の前歯4本が萌出していることと、6歳臼歯と呼ばれる6番目の歯の萌出があり、その段階で歯並びが気になる場合に矯正治療をスタートします。混合歯列期という時期に矯正を開始します。年齢では6〜8歳頃が適齢です
なぜこの時期からかというと、子供用の矯正する装置を入れるためには上顎の前歯4本、下顎の前歯4本が萌出していることと、6歳臼歯と呼ばれる6番目の歯の萌出がなければ装置を入れられないことがほとんどだからです
歯並びの問題を総称して『不正咬合』といいますが、
不正咬合の割合は
叢生(歯並びの凸凹) 35%
上顎前突(出っ歯) 28%
下顎前突(受け口) 31%
開咬(前歯が咬んでない状態) 5%
その他(歯が少ないなど) 2%
以上のようにさまざまな状態があります。
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歯並びには様々な種類があります
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その中でも一番多いのが叢生と上顎前突が合わせて 63%を占めております。
下記の図で示すように、矯正治療は治療時期を4つに区分致します。
乳歯列期
すべて乳歯の時期
混合歯列期前期
6歳〜前歯のみが永久歯に交換している時期〜
混合歯列期後期
9歳〜犬歯(糸切り歯)が永久歯に交換する時期〜
永久歯期
12歳〜乳歯がすべて永久歯に交換して第二大臼歯が萌出してからの時期〜になります。
当医院では9歳(混合歯列期前期)までに治療を開始することをおすすめしてます。
その理由は4つです
①歯の萌出:犬歯が萌出する前なら、前歯だけの問題で済みます
②成長 :第二次成長期の顎の成長を利用できます
③モチベーション:自我の芽生える前なら、親のやる気だけで治せる
④装置の適合:犬歯が萌出し始めると装置が不安定になる
※もちろん永久歯に生え変わった後からでも矯正治療は可能です。しかし顎の成長が止まった状態での矯正治療は、歯が生えるスペースがない場合は、健康な歯を抜歯してスペースを確保し歯並びを改善する場合があるため、混合歯列期から矯正するよりかは負担がかかる場合があります
混合歯列期からの矯正治療は『床矯正』と言って顎の成長を促進させながら歯並びを改善し誘導する矯正治療をご提案しています
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混合歯列期の一般的な矯正治療を動画で紹介しています
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気になることがありましたらお気軽にご相談下さい
さらに詳しくは
子供の歯並び改善のタイミングを紹介しています
こちらから
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https://www.arbre-dc.com/blog/子供の歯並び改善のタイミング/