POICウォーターってなあに?
POIC (ポイック)
Professional Oral Infection Control
専門的口腔感染症予防を意味します。
タンパク分解型除菌水とも言います
POICウォーターは
- 次亜塩素酸(HCLO)という人体に元来備わっている除菌成分が含まれています
- 次亜塩素酸は白血球の持つ除菌能力の本質です
- ・人間の体内で白血球(好中球)が細菌を死滅させる過程において、主に作用しているのは「次亜塩素酸」(HCLO)と言われています
- ・次亜塩素酸を用いた除菌方法は、その除菌力と安全性に着目した点にあります
- ・口腔内約20秒で治療する場所を殺菌できます
歯科治療に使用する除菌水をPOICウォーター(タンパク分解型除菌水)と言いますが、
大企業の森永乳業や地域の飲食店などではピュアスター水という名前で、POICウォーターと同じ成分でで食品や生産ラインを殺菌・消毒しています
東京ディズニーランドでは微酸性電解水という名前で使用しています
POICウォーターは
また、次亜塩素酸(HCLO)という成分が含まれています
次亜塩素酸は人体由来の免疫成分(白血球が体に入ったウィルスを死滅させる時に出す成分)であり、とても安全性が高いことで知られていますが、食品添加物の規定上限が80ppmと決められております。
このPOICウオーター(エピオス水)(タンパク分解型除菌水)は20ppmとその基準にも合致しております。また、食品分析センターにおける安全性試験においてもその安全性は認められております。
市販の洗口液とPOICウォーターの違い
市販されている洗口液は、薬品を使用し殺菌力を高めています。
また、薬品を使用していますが効果・安全性はPOICウォーター半分程度しかありません
なぜなら、市販の洗口液はプラーク(タンパク質汚れ)やウィルスを分解する能力が少ないからです
市販されている有名なリ◯テリンは主成分がエタノールのため薬品を使用していますが殺菌力はあまり高くありません。また、スッキリする成分を配合しプラークが取れていないのにもかかわらずスッキリした気がすると勘違いを起こしている可能性があります
POICウォーターの使い方
使い方はとっても簡単、
キャップのメモリで5~10ccを、
原液のまま口に含んで
強めにブクブクと20秒程うがいをしてください
この段階でプラークが分解されはがれやすくなります
その後、POICウォーターを口に入れたまま(お口に入れたままにできる量)、
歯ブラシで、歯と歯茎の間にいれこむように細かく全体的に磨くとプラークが除去しやくなります
最初はPOICウォーターを含みながらのブラッシングは慣れが必要ですが、
上手くできるようになると通常のブラッシングより時間を短縮できるのにプラークをしっかり取り除くことができます
POICウォーターを少量含みながらブラッシングする方法
まず習慣にできるように磨く順番を決めましょう!
どの場所から始めても構いませんが、全周歯ブラシが行き渡るようにします
歯ブラシの動かし方のポイント
毎日歯ブラシしているのに、虫歯になってしまうっておかしいと思いませんか?
実はその原因は、自分の唾液中に住む虫歯菌が原因です
その原因を減らしてあげないとまた、虫歯が再発するかもしれませんよ
ブラッシングのみでは口腔内細菌の量は変化がないため、口腔内の細菌の質をPOICウォーターで変えることが本当の治療と言えます。虫歯の治療は対症療法とって原因を治す治療ではありません。唾液中の歯に悪さをする細菌(虫歯菌・歯周病菌)の活動を抑えてあげることが、原因治療です。
虫歯とは、虫歯菌(ミュータンス菌)という口腔内の細菌が糖を栄養にして歯を溶かす酸を出します。この酸により歯が溶けたものが虫歯になります
つまり、自分の口の中の常在菌で自分の体(歯)が溶ける口の病気のことを虫歯と言います
私が治療する際に説明するとこのことをわかっている方はほとんどいないように感じます
ほとんどの人は『歯を磨かないと虫歯になる』ということは知っています
確かにそれも正解なんですが
自分の常在菌で歯が溶けているということは知らない方もいます
まずは虫歯(歯が溶ける)仕組みを知ってもらうことから予防が始まります
私たちは美味しご飯や甘い物を食べます。
生きるためには食事することは大切です
その中でも砂糖が含まれている食品を摂取すると歯の表面では何が起きているのでしょうか
唾液中には500〜700種類の細菌が住み着いていると言われています
この細菌の中で歯の表面のエナメル質を溶かしてしまう細菌は虫歯菌(ミュータンス菌)という口腔内細菌が原因です
①口の中に糖が入るとミュータンス菌が糖を取り込み始めます
②糖を取り込んだミュータンス菌は粘着性のネバネバした物質を出します
③歯の表面がネバネバするので、歯の表面に次から次へと口腔内細菌が付着し始めます
ミュータンス菌が歯の表面に繁殖し始めます
④次にミュータンス菌が糖を栄養にして酸を産生します。この状態が長く続くと口腔内が酸性状態が続き歯の表面が溶けやすくなります
⑤口腔内の酸性状態が改善されず、歯の表面に虫歯が菌が付着したままだとエナメル質に穴が開きます。この状態を虫歯と言います
歯に穴があくと歯科治療するしか方法がありません。また少し穴があいた程度では痛みもなく自覚症状はありません。
口腔内は通常は弱アルカリ性から中性(pH6.7)状態を保っており、食事をするたびに口腔内が酸性状態に傾きます。歯が溶ける境目はpH5.5以下になると言われています。
口腔内が酸性状態になると歯の表面のミネラル成分が溶かされ始めます(脱灰)。40分ほど時間が経つと唾液の自浄作用により口腔内が中性状態に戻り、溶かされた歯の成分が元に戻ろうとします(再石灰化)。そのため再石灰化をすれば歯が虫歯になることはありません
しかし、pH5.5以下の状態が長く続くような食生活を続けていると・・・
歯が溶け出す時間が長いため、歯に穴があく虫歯ができてしまいます。歯に穴があくと再石灰化することは不可能なため、歯科治療する方法しかありません
再石灰は歯の表面のミネラルが溶け出す程度の脱灰だけに起こります
食事や間食は規則正く決まった時間にとるようにしましょう
磨き残しにより
エナメル質が溶けてしまった症例
Case1
治療した部位に虫歯の再発がありました
しかし治療してみると、歯の間から神経まで達する虫歯が進行していました
気がつかない間にここまで歯が溶けていました
Case2
治療した歯の虫歯の再発
歯の間に保険治療のコンポジットレジンという材料が詰まっていました
材料の強度が足りず劣化しており、磨き残しにより
虫歯菌が歯の内部に入り込んでいたため歯が溶けていました
歯の内部の虫歯を除去しました
ここまで虫歯になっていても自覚症状はありません
Case3
今まで虫歯と言われなかった歯に虫歯が見つかった症例
歯の間に虫歯がありました
さらに治療してみると虫歯が内部でかなり進行していました
歯の内部の虫歯(茶色いところ)を取り除くと
ここまで虫歯菌で歯が溶けていました
ここまで虫歯になっていても自覚症状はありません
Case4
磨き残しにより虫歯菌で歯の間が溶けてしまった症例
綺麗な歯のように見えますが
両隣の歯の間が虫歯になっていました
Case5
アマルガムという水銀が歯に移植されていました
(現在ではアマルガムは口腔内に使用禁止金属に指定されています)
水銀を除去すると内部で虫歯が進行していました
(虫歯の再発がありました)
Case6
磨き残しがかなりあり歯の間が虫歯になっていた症例です
歯の中が黒くなっているのがわかります
治療してみると内部から歯が溶けている部分が露出してきました
ここまで虫歯になっていても普段は痛みを感じることはありません
虫歯の部分をしっかり取り除いています
しっかりと診断してもらえる歯科医院で
必ず定期検診をしてください!
虫歯は気がつかない内に進行することがある歯が溶ける病気です
日本人の歯を失う原因の第2位が虫歯です
もし虫歯になってから治療することを繰り返すと
日本人の歯が残っている本数はどうなっているのでしょう
答えは・・・・
なんと75歳で歯が残っているのは
平均13.32本
自分の歯は全部で28本あります
(親しらずを入れると32本あります)
Q, 口腔内の細菌を全て殺菌しても良いのでしょうか
Q,滅菌と殺菌、消毒の違い
A, 簡単に言うと滅菌は、すべての細菌を死滅させること。殺菌は、特定の菌を死滅させること。消毒は、細菌を弱めること。と分類します。ポイックウォーターは殺菌の分類に入るため、口腔内で使用しても問題ありません。
Q, POICウォーターを使用した殺菌治療症例
歯の表面に紫色に染めたプラークが付着していなければ、歯の表面が殺菌されていることになります
POICウォーターと正しいブラッシングをおこなうことができれば、誰でもご自宅で簡単に殺菌治療をおこなうことができるのが、歯科医院専売のPOICウォーターの効果です
Q,うがいの途中に感じるプールのような匂いはなんですか
A,口腔内のタンパク汚れが分解するときの気体臭で、「クロラミン」と言います。汚れが多いほど臭いを強く感じますが、継続して使用し綺麗になると薄れてきます。刺激が強いと感じたら、ポットのお湯で半分くらいに薄めてご利用下さい。
Q, 人体に対して安全なのでしょうか
A, タンパク分解型除菌水は、超純水と塩(塩化ナトリウム・局方品)を用いて生成されているため、人体に害を与えません。また、次亜塩素酸(HCLO)は人体の免疫成分であり、とても安全性が高いことが知られていますが、食品添加物の規定により上限が80ppmと決められています。タンパク分解除菌水は20ppmとその基準にも合致しており、食品分析センターにおける安全性試験においてもその安全性は認められています。
Q, 妊娠中でも影響はないのでしょうか
Q,次亜塩素酸ナトリウムとどこが違うのですか
A, 精製方法が大きく違います。次亜塩素酸ナトリウムは苛性ソーダ(NaOH)に塩素ガス(CL2)を封入し、その化学変化によって精製されます。その際、すぐに塩素ガスが抜け出し、不安定になるため、数パーセントの苛性ソーダ(NaOH)が残されます。よって常に、NaOCL,CL2,NaOHが化学反応をしながら安定性を保っています。しかしpHが強アルカリであるため、とても口腔内粘膜に使用することは困難です。タンパク分解型除菌水は純粋と塩のみで電気分解をゆっくり行いながら生成されます。強制的に塩素ガスなどを封入することなど危険なことを行っていません。