虫歯予防でよく耳にする『フッ素』は、正式には『フッ化物』と言います
一般的にはフッ素という方が浸透している用語だと思います
〜〜 フッ素の働き 〜〜
フッ素には大きく3つの働きがあります
この働きにより虫歯予防に効果を発揮します
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POINT1 歯を強くする
フッ素が歯に取り込まれ、酸抵抗性が強くなり虫歯になりにくい(溶けにくい)歯を作ります
POINT2 再石灰化を促進する
自然治癒(歯の表面の白濁程度)が可能な初期の虫歯では治癒を助けることがあります
POINT3 虫歯菌を抑制する
フッ素が歯垢(プラーク)に入り、歯を溶かす酸が作られるのをおさえます
『フッ化物洗口』は、フッ化物を水に溶かした洗口液で、30秒から1分間ブクブクうがいを行う方法です
学校でのフッ化物洗口
週1回1分間のブクブクうがい
- ミラノールという洗口液用のフッ化物を使用し、フッ化物洗口液10ccをコップに入れます
- クラスみんなで900ppm濃度のものを1分間ブクブクうがいをして、コップに吐き出し、ティッシュペーパーで口を拭き、終わりとなります
- その後、30分間は飲食しないようにします
※実施にあたっては、希望の有無を確認します。希望がない場合は強制ではないため実施しません。水での洗口か見学等になります
アレルギー体質の子供が、フッ化物でアレルギーを起こしませんか?
フッ化物でアレルギーは起きませんので、市販の歯磨き剤の使用や、歯科医院でのフッ化物と筆症状が出ていなければ問題ありません。極めて稀に、洗口液の他の成分に対してアレルギーと思われる症状の報告がありますが、気になるときは中断して様子をみます。
使用するミラノールは、食品衛生法で表示が義務または推奨されている食物アレルギーの原因となる食品27品目について、すべて含まれていないことが確認されています。
フッ化物洗口することにより年々虫歯が減少しています
フッ化物洗口を実施している施設や人口は増加しており、
虫歯予防効果が高いことが証明されています
(ミラノールパンフレットより引用)
フッ化物の安全性
フッ化物は、身の回りにあるいろいろな食品や植物、動物、海や川、人間の体に含まれています
フッ素が含まれていない飲食物は地球上に存在しません。 成人の場合、必須栄養素として1日3mg必要とされています。
(体重1kgあたり0.05mgが適正摂取量)
フッ素を避けて食事をすることはほとんど不可能です
お子さんの好きな牛乳やお茶にも含まれています
お父さんは毎日ビールを飲むのかな?
フッ化物は、適切な実施がなされる限り安全性は証明されています。またフッ化物洗口に使う濃度は。900ppmです。これは、一般的な市販の歯磨き剤に含まれているフッ化物濃度と同じです。1回分の洗口液を間違って飲んでしまったとしても、心配はありません(習志野市歯科医師会・習志野市役所健康支援課)
当医院で扱っているフッ素ジェル
市販のフッ素ジェルより高い濃度で効果的に虫歯予防ができます
バナナ味・グレープ味・ミント味
ピーチ味・レモンティー味
一般的にフッ素配合の歯磨き粉や子供用品でフッ素ジェルが市販されています
お子さんのフッ素ジェルには年齢によって効果が得られやすいフッ素濃度というものがあります
当医院では年齢に合わせて効果があり安全な濃度でのフッ素ジェルをご提案しています
生えたての歯はフッ素をよく取り込み、歯の表面強化にとても効果を発揮します
どの味もお子さんが大好きないい匂いで美味しい味ですよ♬
《薬用成分》
バナナ:500ppm F(NaF[フッ化ナトリウム])
ピーチ、グレープ、レモンティー:950ppm F(NaF[フッ化ナトリウム])
ミント:950ppm F(NaF[フッ化ナトリウム])/塩化セチルピリジニウム
年齢によってフッ素ジェルは濃度を分けていますが、小学生頃から使用するフッ素濃度は、950ppmとなっており、フッ素洗口で使用する濃度程度は問題ありません
またフッ素洗口した日に自宅ではフッ素入りジェルなどを使用したとしても飲み込んでいるわけではないため問題ないと考えて下さい。
習志野市の小学校(鷺沼小学校・袖ヶ浦小学校・袖ヶ浦東小学校・実籾小学校・谷津南小学校)でフッ化物洗口を実施しています