指しゃぶりはお子さんがおこなう習癖ですが、
一定の期間を過ぎても指しゃぶりを続けているとこのような開咬(オープンバイト)という歯並びになってしまうことがあります
奥歯で噛んでいるのに、前歯がくっつかない状態
出っ歯にもなることがあります
前歯の隙間に舌が入り込み、前歯が出っ歯になります
なぜこのような状態になるかというと
指しゃぶりの習癖には人差し指の場合や、親指の場合と個人差がありますが開咬になる原理は一緒です
指しゃぶりをすることにより上の図のような力が口の中で発生します
指を吸引することにより指が上顎を押し上げ、前歯の歯軸が前方に傾きます
また、下の前歯は指の力で圧下され、様々な力が口腔内で継続して加わることにより開咬という歯列不正が発生します
前歯が開咬状態になると舌がそのスペースに入り込みさらに、開咬が進む場合があります
通常は舌は上顎にかすかに触れている程度が安静にしている状態です
舌と唇の圧力のバランスが均等になっており、歯に負担がかかっていません
しかし、開咬状態になると、その隙間に舌の圧力が加わりやすくなり、されに開咬状態が進んだり出っ歯(上顎前突)になる場合があります
指しゃぶりはいつ止めればいいの?
- 指しゃぶりは3歳までに治れば問題ありません
- 3歳以降に続いていも歯列不正がなければ経過観察
- 指しゃぶりの力が強い場合は年齢に関係なく歯列不正になることがある
- 指しゃぶりをやめて永久歯に生え変わっても開咬が改善しない場合は矯正治療が必要になります
指しゃぶりをしている場合は当医院で経過観察することをお勧めしています
心配な方はお気軽にご相談ください