歯周病で歯茎が下がるのはなぜかというと、歯茎が腫れて炎症を起こし、歯肉(歯茎)と歯肉と歯面の付着が壊れてしまうためです
正常な歯周組織は、歯肉と歯の表面がくっついています
歯茎が引き締まっているという状態と言います
歯茎が腫れるとは歯周組織が破壊されて歯茎がブヨブヨしている状態
プラークが歯と歯茎の境目に付着すると歯肉に炎症が起こります
炎症は細菌が体の奥に入るのを防ぐ生体の防御反応ですが、自分の歯周組織も破壊していきます
最初は歯茎が腫れる程度ですが
そのまま炎症が続くと、歯と歯肉の間の歯周ポケットが深くなり、さらにプラークが歯茎の中に入り込みます
プラークは食べ物のカスではなく口腔内細菌の塊です
そして歯の周りの支えている骨も吸収し溶けていきます
歯周病により歯の周りの骨が溶けても痛みを感じることはありません
まったく自覚症状がなく骨が吸収していきます
怖いですね・・・
歯肉を支えている骨が溶けるため歯茎が下がるという言い方になってきます
歯周病は歯周病菌という悪性の細菌感染ですが
日本人の7割が歯周病菌に感染しています
7割りという数字は厚生労働省実地の歯科疾患実態調査(2016)年がもとになっています
歯周病菌は唾液感染する感染症です
一度感染すると自分の歯ブラシだけでは取り除くことができないため、家族内で、重度歯周病の方がいるとスプーン、ペッドボトル、箸、ストローなどの唾液感染でクラスター感染する可能性があります
そのため歯周病予防は家族内で一人だけ口腔ケアを行うだけでなく、子供も大人も家族全員で歯のクリーニングを行う必要があります
歯周病治療は、治療というよりは、3〜4か月程度に1度、歯科衛生士さんに歯のクリーニングを行うだけで特別な治療はしません
歯のクリーニングは痛みがないから安心してください
歯が悪くなる前にプラーク・歯石とりをしましょう!