ミルクから離乳に移行する時期は、赤ちゃんが初めて食べ物を受け入れる大切な期間です。哺乳反射による動きがなくってきたら、離乳食を開始しましょう
哺乳反射とは、
哺乳反射は赤ちゃんが生まれた時から、無意識に起こる反射の一つです。
赤ちゃんがお母さんの母乳やミルクを飲むために、生まれながらに備えているの機能です。一般的に生後4〜6ヶ月くらいになると、少しづつ赤ちゃんの意志で体を動かせるようになってくるため、反射が弱まると言われているため、この頃から離乳食を始めてみます。
生後5、6か月頃
- 離乳食の開始
- 口に入った食べ物を嚥下反射(飲み込む反射)がでる位置まで送ることを覚える
- スプーンに口を入れても押し出すことが少なくなる
支援のポイント
- 赤ちゃんの姿勢を少し後ろに傾けるようにする
- 口に入った食べ物が口の前から奥へと少しづつ移動できるよう、なめらかにすりつぶす(ポタージュくらいの状態)
7、8か月頃
- 前歯が生え始める時期(年齢や性別により1〜2ヶ月程度時期がずれることがありますが問題ありません)
- 口の前の方を使って食べ物を取り込み、舌と上顎で潰していく動きを覚える
支援のポイント
- 平らなスプーンを下唇にのせ、上唇が閉じるのを待つ。舌で潰せる硬さ(豆腐くらいが目安)
- 潰した食べ物をひとまとめにする動きを覚え始めるので、飲みやすいようにとろみをつける工夫も必要
9〜11ヶ月頃
- 前歯が生えるにしたがって、前歯でかじりとって、一口の量を学習していく
- 前歯が8本生えそろうのは1歳前後
- 上下の顎が合わさるようになり、舌と上顎で潰せないもの歯茎の上で潰すことを覚える
支援のポイント
- 丸み(くぼみ)のあるスプーンを下唇の上にのせ、上唇が閉じるのを待つ
- 軟らかめのものを前歯でかじり取らせる
- 歯茎で押し潰せる硬さ(指で潰せるバナナくらいが目安)
12〜18ヶ月
- 奥歯が生え始める時期(奥歯が生えてくるが噛む力はまだ強くない)
- 奥歯が生えそろうのは、2歳6ヶ月頃(個人差があります)
- 口へ詰め込みすぎたり、食べこぼしたりしながら一口量を覚える
- 手づかみ食べが上手になるとともに、食具を使って食べる動きを覚える
支援のポイント
- 手づかみ食べを十分にさせる
- 歯茎で髪潰せる硬さ(肉団子ぐらいが目安)
食生活により、噛む回数が変化してきます
簡単に言うと、よく噛めば噛むほど、顎が成長しやすくなります
顎を成長させると歯並びが綺麗になります
綺麗な歯並びを目指すために
- 母乳はしっかり時間をかけてあげましょう。哺乳瓶は母乳に比べて簡単に飲めてしまうため口腔周囲の筋肉の発達が遅れることがあります。母乳を飲むにはとてもコツがいるためそれがお子さんの顎の成長に効果があると言われています
- 離乳食は焦らずゆっくりとあげましょう。子育てで忙しくて大変だと思いますがお子さんにとって食べることは楽しみな時間です。焦らずに見守ってあげてください
- おおいに手づかみ食べをさせましょう。お子さんは遊びならが感触を確かめ頭を使いながら食べています。大人からしてみたら散らかして困ってしまうことしかないかもしれませんが正常なことで、一時期的なものになります。ダメと言い続けると食事に対して興味がなくなってしまいます。あとで片付ければいいやという気持ちでいてあげてください。
- 前歯で噛みちぎり、奥歯ですりつぶす。なんでも小さくしてあげるではなく大好きな唐揚げなどは少し大きめに用意してあげて、フォークがうまく使えなかったら手でガブッと噛むくらいが食育においてはちょうどいいです。外で行うのはみっともないということもあるかもしれません。そういう場合は、自宅だけでもとルールを決めてみるのも方法です。
- 食材は、できるだけご飯を中心にてパンやパスタばかりにならないようにしましょう。柔らかいものばかりでなく、噛み応えのある食事も顎の成長に大切です。
- お茶などの飲み物は、喉が渇いている時以外は、食事の最中に飲まないようにしましょう。なぜなら噛まずに飲み物を飲むと流し込む癖がつくため、噛む回数が減ってしまいます。
お子さんの性格や成長の度合いは様々です
正解はないと思いますので、いろいろな方法を試してみてくださいね